【これからの見通し】ドル円相場中心の展開続く、153円台からの抜け出し待ち きょうはECB理事会と米PPI
【これからの見通し】ドル円相場中心の展開続く、153円台からの抜け出し待ち きょうはECB理事会と米PPI
今週はドル円相場中心の展開が続いている。「米金利の高止まり圧力 × 日銀追加利上げ観測 × 米財務省の円安牽制」などが交錯するなかで、円キャリー取引に対する調整圧力が強まっている。ただ、152円台後半まで下落したあとは、154円付近まで買い戻しが入るなど、急速な円高の流れは一服している。足元では、153円台での取引が続いており、上下どちらに抜け出すのかを待っている状況だ。
この後の海外市場ではECB理事会での金融政策発表と米PPIが注目される。ECB理事会は、主にユーロ相場の反応が期待されており、ドル円相場に対しては、ユーロドルを通じたドル相場の動き、ユーロ円を通じた円相場の動きが影響を与える構図となる。
今回のECB理事会では政策金利を0.25%引き上げ、中銀預金金利が2.50%に上昇することが市場コンセンサスとなっている。ポイントは、今回の利上げをもって今後は様子見姿勢を示す「ハト派」な内容となるのか、もしくは今回の利上げ以降も年内の追加利上げの可能性を示唆する「タカ派」の内容となるのかとなろう。声明およびラガルドECB総裁会見で強弱感を判断することとなる。
また、米PPIはドル相場に対してダイレクトなインパクトを与えることが期待される。市場予想は、前年比+5.3%(前回+4.7%)、コア前年比+4.6%(前回+4.2%)とインフレ加速が見込まれている。前月比でも+0.4%(前回変わらず)、コア前月比+0.3%(前回+0.2%)とインフレの根強さが示される見込みとなっている。素直な反応としては、市場予想からの乖離に従って、米債利回りとともにドル相場が動くものとなる。ただ、あすの米CPI発表が本命となるなかで、市場反応は短時間で収束する可能性も指摘しておきたい。
中東情勢の緊迫化が継続しており、トランプ米大統領は中間選挙前の収束は難しいことを示唆している。NY原油先物は97ドル台からは反落も、足元の水準は95ドル台と引き続き高水準となっている。警戒モードは解けていない状況だ。米PPIの結果とともに、原油動向にも目を配る必要がありそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、上記イベントのほかに南ア経常収支(2026年 第2四半期)、南ア製造業生産高(7月)、トルコ中銀政策金利(9月)、米新規失業保険申請件数(08/30 - 09/05)、米中古住宅販売件数(8月)、米卸売在庫(確報値)(7月)なども予定されている。
発言イベント関連では、ラガルドECB総裁会見が中心となるが、米週間石油在庫統計、米30年債入札(220億ドル)などにも目を配りたい。米主要企業決算は、オラクル、アドビなどが注目される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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