円、キャリー取引の調達通貨の魅力が薄れているとの指摘=NY為替
日米による協調介入後もキャリー取引自体の人気は衰えていないが、調達通貨を円とする戦略は魅力が薄れているとの指摘が出ている。投資家は、円への依存を減らし、ユーロやスイスフランなどを調達通貨として検討しているという。
日銀がタカ派に転向する可能性は低いが、円はかなり過小評価されており、今後上昇する余地があることから、調達通貨としての魅力は低下しているという。
長年、キャリー取引の調達通貨には円が選好されて来た。日本の金利が数十年にも渡りゼロ近辺で推移してきたことがその背景にあり、現行の日銀の政策金利は1.00%と、いまでもG7の中では最も低い。
しかし、日銀が9月にも利上げに踏み切る可能性が観測されており、イラン紛争によるエネルギー価格上昇は、石油輸入国である日本のインフレ懸念を高めているほか、円安もその圧力に加勢している。
そのような中、スイスフランやユーロが調達通貨としての魅力を増し、スイスの政策金利はゼロ金利となっているほか、ユーロ圏も2.25%で、FRBの3.50-3.75%を下回っている。
ストラテジストは、キャリー取引の環境は依然良好だが、買い持ちする通貨と調達通貨の双方は慎重に選ぶべきだと警告。その上で、先進国通貨の中で調達通貨として選好できるのはスイスフラン、ユーロ、カナダドルの順だという。
USD/JPY 158.48 EUR/USD 1.1520 GBP/USD 1.3454
USD/CAD 1.4023 USD/CHF 0.8126
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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