【本日の見通し】ドル円はFOMC後のドル売りも、ここからの地合いは堅調か
【本日の見通し】ドル円はFOMC後のドル売りも、ここからの地合いは堅調か
注目された米FOMCを受けて一時ドル売りが強まった。昨日の市場でドル円はアジアの株安などを嫌気したりスク警戒の円買いもあって東京市場午後に163.28円まで下げた。その後FOMCに向けてドルの買い戻しが強まり、163.91円まで上昇。FOMCでは大方の予想通り政策金利を3.50-3.75%で据え置いた。投票では3名が利上げを主張し、9対3となった。声明は基本的に前回の声明を踏襲した。
基本的に想定通りの結果となったものの、事前の短期金利市場で30%程度の利上げが織り込まれていたことや、声明でタカ派姿勢が示されるとの期待が一部にあったため、結果を受けて(期待の剥落や材料出尽くし感から)ドル売りにつながった。
ウォーシュ議長の記者会見では「物価安定の実現に向けて引き続き断固たる姿勢を維持する」「5年間にわたる高インフレにより、暗黙の目標が2%を上回っているのではとの印象が根付いており払しょくが難しい。事実上の目標というものはなく、ただ1つ2%である。」と、2%目標に向けた強い姿勢を示すことで、タカ派姿勢を維持した。ただ、こちらもある程度想定通りとなっており、大きな反発にはつながっていない。
ドル円はドル高加速の材料が抑えられたものの、堅調な地合いは継続と見ている。市場の注目は今日、明日の日銀金融政策決定会合となりそう。会合では政策金利の据え置きがほぼ確定的。ただ、今回は展望レポートが発表される回に当たっており、経済成長見通しや物価見通し、リスクバランスなどの修正がどこまで出てくるのかが注目されている。早期の追加利上げの期待が広がるようだと円買いとなる可能性があるだけに、ドル円も上値追いには慎重になる可能性がある。
ドル円は163円台を中心とした推移を見込んでいる。163.00円手前では買いが出てくる可能性が高い一方、先週から今週ににかけて上値を抑えている164円手前の売りを崩すにはやや勢い不足と予想している。ただ、円キャリー取引の継続期待や中東有事でのドル買いなどもあり、リスク自体はまだ上方向と見ている。
ユーロドルはFOMC後のドル安に1.14台後半まで大きく上昇した。米早期利上げ期待がやや緩んだことで、ドルとユーロの金利差縮小期待などがユーロ買いドル売りに寄与している。中東情勢への警戒が再び強まり、原油高となったことに対するユーロ圏の物価高警戒の強さなども指摘されていた。この後も1.14台を中心に比較的しっかりした動きを見込んでいる。
ユーロ円は対ドルでのユーロ買いを支えに186.50円を挟んでの上下から187.50円手前まで上値を伸ばしている。ドル主導の展開の中、対ユーロでのドル売り(ユーロ高・ドル安)の勢いが、対円でのドル売り(ドル安・円高)を大きく上回ったため、クロス円であるユーロ円の上昇につながった。
本日英中銀金融政策会合(MPC)を控えるポンドは、ユーロドル同様にドル売りが強まり、1.3300ドルを挟んでの推移から1.3380ドル台まで上昇した。MPCは前回同様の据え置きで市場予想がほぼ一致している。投票も前回同様7対2が見込まれているが、利上げ主張が増えた場合や、今回は四半期政策金利発表(スーパーサーズデー)にあたり、会見を行うベイリー総裁が追加利上げを示唆する可能性などが意識されており、ポンドを支えている。この後も1.33台後半を中心に1.34ドル台トライのタイミングを探る展開か。
ポンド円は対ドルでのポンド買いを受けて、東京午後の217.17円から218.56円まで上値を伸ばした。対ドル同様に今日の英中銀会合を前に、しっかりした動きの継続が見込まれる。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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