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【これからの見通し】リスク許容度は回復も、円相場の反応読みにくい 方向性は米PPI待ちに

為替 

【これからの見通し】リスク許容度は回復も、円相場の反応読みにくい 方向性は米PPI待ちに

 中東情勢は依然として混沌としている。先週末の米国とイランの停戦協議は合意に至らずも、今後の協議継続姿勢が示されている。市場では最悪の事態は回避されたとして、リスク許容度が回復している。

 ただ、中東をめぐる情勢は依然として流動的で、突発的なヘッドラインが相場を揺らす可能性は残る。原油相場は材料ごとに反応して激しく振幅している。エネルギー価格の不安定さは市場のボラティリティ要因となりやすい状況に変化はみられていない。

 今日の東京市場では、日経平均が上昇する一方で、ドル円やクロス円は円高方向へと調整されている。これは、原油高などに起因した悪い円安の巻き返しの面が強い。しかし、根っことしての中東リスクが継続するなかで、円高が継続性を持ったトレンドとなる可能性は現時点で低いだろう。 

 円相場が神経質に振れる一方で、ドル相場は下向きに転換している。4月8日にトランプ米大統領が一時停戦を2週間延長したことが転換点となった。ドル指数は10+21日移動平均線がデッドクロスを示現し、足元では200日のサポート水準を下回ってきている。1月下旬から3月にかけて続いたドル高トレンドの形は崩れており、調整圧力が働きやすくなっている点が指摘される。いわゆる有事のドル買い反応が効きにくくなっている状況だ。

 リスク動向に円相場とドル相場がまちまちな動きを示す状況になっており、頭を整理してかかる必要があろう。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、3月の米生産者物価指数(PPI)一択となる。前月比は+1.1%(前回+0.7%)、前年比は+4.6%(前回+3.4%)と中東有事による原油高の影響が反映される見込みになっている。結果発表後の為替相場の反応をチェックしたいところだ。

 発言イベント関連では、レーン・フィンランド中銀総裁、マン英中銀委員、グリーン英中銀委員、マクルーフ・アイルランド中銀総裁、レーンECBチーフエコノミスト、ベイリー英中銀総裁、テイラー英中銀委員、グールズビー・シカゴ連銀総裁、バーFRB理事、ラガルドECB総裁など多くの金融当局者らの講演やイベント参加が予定されている。ワシントンでレバノン・イスラエル国交正常化協議が始まる。バンス米副大統領が「ターニング・ポイント・USA」と題する演説を行う。JPモルガン、ウェルズファーゴ、シティ、ブラックロック、J&Jなどの決算発表も注目材料。
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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