【これからの見通し】トランプ演説でムード暗転、市場は有事態勢に戻る、あすからはイースター休暇
【これからの見通し】トランプ演説でムード暗転、市場は有事態勢に戻る、あすからはイースター休暇
注目のトランプ演説では、従来からの対イラン強硬路線が確認された。むしろ、その語気は一段と強くなっており、2-3週間の徹底攻撃を表明、イランを「石器時代」に戻してやると述べた。NATOが非協力的だとして、NATO脱退を示唆した。日本などの同盟国に対してホルムズ海峡から自力で「石油を取れ」と主張した。
市場では早期停戦についての言及が期待され、ここ一両日は株高や原油安が進行していた。しかし、トランプ演説でムードが一気に暗転した。有事相場が再び強まり、原油相場の急騰、株式相場の急落、為替市場では有事のドル買いが強まっている。
あすからは米欧市場がイースター休暇となる。通常であれば、流動性が枯渇するまえに短期的なポジション調整が入り、その後は様子見ムードが広がるところだ。しかし、中東有事の激化が想定されるなかで、トランプ発言や戦況報道次第ではアルゴ取引などが機械的に持ち込まれる可能性があり注意したい。また、あすは米雇用統計や米非製造業PMI確報値などの発表が予定されており、流動性が細るなかで結果に反応した取引が持ち込まれる可能性も指摘される。
本日のロンドン・NY市場では、一段の有事相場進行となるのか。原油・株式・債券動向をにらんだ神経質な展開となりそうだ。ドル円相場にとっては160円台に向けた動きのケースでは、介入警戒感が加わる可能性もありそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、ブラジル鉱工業生産指数(2月)、米チャレンジャー人員削減数(3月)、米貿易収支(2月)、米新規失業保険申請件数(03/22 - 03/28)、カナダ国際商品貿易(2月)などが予定されている。
発言イベント関連では、シムカス・リトアニア中銀総裁が最新経済予測を公表、ビルロワドガロー仏中銀総裁が金融政策および欧州経済について講演、ローガン・ダラス連銀総裁とボウマンFRB副議長の会議出席などが予定されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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