FRBの利下げ、タカ派色が強まる可能性=NY為替
きょうの為替市場はドル高が優勢となり、ドル円は156円近くまで上昇する場面も見られた。ドル円の場合、青森沖の地震で津波警報が出たことで円安の反応が出たこともドル円を押し上げた。
市場は今週のFOMCの結果および反応を待っている。アナリストからは「FRBによる利下げは既に市場で完全に織り込まれているものの、メッセージはタカ派的なトーンになるとの見方が強まっている」指摘が出ている。
更なる追加利下げは来年の3月及び6月の経済指標の弱まり、もしくはインフレ低下が条件になることを意味するという。さらに、来年は次期FRB議長への移行が控える中、新体制が市場にどう受け止められるかもリスク要因になると分析。
今回のFOMCでは、26年以降のFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)を含む四半期経済予測(SEP)も発表される予定で、最近顕在化している当局内の見解の乖離が改めて示される可能性が高い。
同アナリストは「26年の政策方向について、FOMC内で幅広い意見の相違が示されると見ており、これは先行きの二方向リスクを反映している」とも述べた。
USD/JPY 155.78 EUR/USD 1.1638 GBP/USD 1.3324
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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