ECBの追加利下げの可能性、市場は過小評価との指摘=NY為替
きょうの為替市場はNY時間に入ってドル安の動きが優勢となる中、ユーロドルは買い戻しが膨らみ、1.15ドル台後半まで一時上昇した。本日の21日線が1.1560ドル付近に来ており、その水準での展開を見せている。一方、ユーロ円は一時180.10円付近まで下落していたものの、180円台後半まで一時買い戻される展開。伸び悩む動きは出ているものの上昇トレンドに変化はない。
現在、市場ではECBは利下げサイクルを終了し、当面政策金利は据え置かれると見られている。短期金融市場では追加利下げの確率は50%未満を示唆。ただ、ファンドマネジャーからは、ECBの追加利下げの可能性を市場は過小評価しているとの指摘が出ている。
成長が潜在水準を下回っていることから、追加利下げの余地はあると指摘。その上で、米国との金利差拡大を避けるため、ECBは利下げが必要になるとの見解を示している。来年のFRBが新議長の下で、よりハト派的になれば、ECBは耐えられないという。2026年後半にさらに2-3回の利下げが行われ、中銀預金金利が現在の2.00%から1.50%未満になると見ているようだ。
EUR/USD 1.1560 EUR/JPY 180.54 EUR/GBP 0.8772
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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