ドル円、147円台前半に急落 米雇用統計で利下げ確実視=NY為替序盤
きょうのNY為替市場、先ほど発表の8月の米雇用統計が弱い内容となったことから、ドルが急速に下落し、ドル円も147円台前半に急落している。発表直前は148円台前半だった。
非農業部門雇用者数(NFP)が2.2万人増と予想を下回る内容となり、労働市場の冷え込みを示す内容となった。短期金融市場では今月の利下げの確率を完全に織り込んだほか、9月を含めて年内3回の利下げの確率を74%まで上げている。米国債利回りも急低下。
一部からは「これでFRBは利下げに踏み切るゴーサインを得たと言える。0.50%ポイントの大幅利下げの可能性もテーブルに乗るだろう」との声も出ている。 一方、「今回の弱さは利下げを正当化するには十分だが、リセッション(景気後退)を警戒するほどではない」との見解も出ているようだ。
ドル円はこの下げで200日線に上値をブロックされた格好となっている。21日線も下回っており、来週以降の動きが注目される。目先は146.75円付近が下値サポートとして意識されるほか、その下は100日線が146円付近に控えている。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は147円に観測。
5日(金)
147.00(11.2億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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