市場はクック解任よりも半導体輸出制限・関税を懸念 ドル円一時147円割れ ダウ急反落
市場はクック解任よりも半導体輸出制限・関税を懸念 ドル円一時147円割れ ダウ急反落
トランプ米大統領がクックFRB理事を即時解任したと述べたことを受けドル売りが見られた。ただ、時間外で米株は上げを縮小するも値動きは限定的にとどまり、利回りも低下する場面があったが一時的だった。9月利下げは確実なほか、トランプ氏のFRBに対する圧力は想定内だ。
ただその後、トランプがデジタル課税を巡り輸出制限や大幅な追加関税を警告したことで関税懸念が再燃しリスク回避の円買い・米国売りのドル安の動きが強まった。ドル円は一時147円台を割り込み日経平均は600円超下落した。
時間外で米株は急反落しダウは140ドル安、ナスダックは0.5%超下げた。米国債も売られ利回りは上昇。原油は下げを拡大、安全資産の金は上昇している。トランプ氏は差別的措置が撤廃されない限り大幅追加関税を課し、技術と半導体に対する輸出制限を導入すると警告している。

執筆者 : MINKABU PRESS
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