【本日の見通し】ドル安の流れ継続も動き自体は限定的か
【本日の見通し】ドル安の流れ継続も動き自体は限定的か
海外市場でドル円は147円台前半へ落とす展開となった。東京午前に株高を受けた円売りに148円台を回復も、その後売りが強まり、ロンドン朝に147円10銭台までドル安円高となった。一気の下げとなった分、その後少し戻すも、NY市場でも上値が重く147円台前半で東京朝を迎えている。
米CPI後に米FOMCでの利下げ期待が強まっている。9月の利下げはほぼ完全に織り込む動き。米金利先物市場動向からの利下げ割合を示すCMEFedWatchツールは9月のFOMCについて、100%の利下げを織り込み、ごく少数派ながら0.5%の大幅利下げを織り込むという状況。昨日、ベッセント財務長官が0.5%利下げに言及したことなどが大幅利下げへの期待につながっている。
今日もこうしたドル売りの流れが継続するとみられる。ドル円は146円台を試す動きが意識される。ただ、お盆シーズンということで製造業などの本邦実需筋の動きは鈍く、値動きは限定的なものに留まっている。上値の重さを意識も、値幅自体は抑えられる可能性が高い。
ユーロドルは昨日のドル安局面で1.1730前後まで上昇。その後少し調整が入って1.1700を挟んでの推移。ドル安が支えとなり、上方向を意識する展開も、こちらも海外勢のサマーバケーションシーズンで動きが勢いが抑えられている印象。この後も1.1700を挟んでの推移が見込まれる。期待は上方向と見ているが、勢いは限定的となりそう。
ユーロ円は172円台中心の推移か。昨日は東京午前の円安局面で173円台を付けたが、大台を維持できず。株高の流れもあり、基調はしっかり。
ポンドドルはドル安の流れからしっかりとなっているが1.3600手前の売りが上値を抑えている。1.36台をしっかり付けると、もう一段の上昇がありそう。ポンド円は200円を挟んでの推移。流れ的にはしっかりとなっているが、高値警戒もあり、上値追いの勢いが限定的。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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