英雇用市場、英中銀の8月利下げを正当化=NY為替
きょうもポンドドルは上値の重い展開が続き、一時1.3375ドル付近まで下落する場面が見られたものの、NY時間に入って下げを一服あせている。1.33ドル台に入ると押し目買いも出るようで、いまのところは1.34ドル台がサポートされている。
本日は3-5月の英雇用統計が発表になっていたが、引き続き減速を示し、インフレが予想外に加速したにもかかわらず、英中銀の8月利下げ予想を正当化している。3-5月の週平均賃金(除賞与)は前年比5.0%上昇となり、4月の5.3%から鈍化。失業率は4.7%に上昇し、2021年4-6月以来の高水準となった。
経済の先行きが不透明な中、新たな給与税やエネルギーコストの上昇を背景に、英企業は採用を渋っているようだ。年初に力強い成長を見せた英経済も、ここに来て減速が見られており、5月の月次GDPは2カ月連続で減少していた。米国向け輸出が関税の影響で落ち込んだことが響いた。
今回の英雇用統計では、賃金の上昇が高止まりし、インフレが2%目標を上回っている中でも、段階的かつ慎重な利下げ方針を正当化すると見られている。
GBP/USD 1.3416 GBP/JPY 199.22 EUR/GBP 0.8645
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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