東京株式(前引け)=続落、半導体など輸出株中心に円高逆風
17日前引けの日経平均株価は前営業日比60円82銭安の3万9602円58銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は7億7377万株、売買代金概算は1兆9379億円。値上がり銘柄数は902、対して値下がり銘柄数は646、変わらずは76銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は売り優勢の地合いだった。16日に決算発表を行ったオランダの半導体製造装置大手ASMLホールディング<ASML>が来年の収益成長に懐疑的な見通しを示し、同日の同社株は急落した。東京市場では半導体製造装置関連株に対する買い手控えムードが続き、全体相場の重荷となった。トランプ米大統領によるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の解任を巡る観測報道を経て、外国為替市場でドル円相場が円高に振れたことも輸出関連株に逆風となった。日経平均は一時290円あまり下落したが、売り一巡後は下値を拾う動きもあった。
個別では東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>といった半導体関連株に軟調なものが目立つ。三菱重工業<7011>、東レ<3402>も値下がり。ホンダ<7267>、SUBARU<7270>、日産自動車<7201>が下落し、トヨタ自動車<7203>も小安い。海外企業からの買収提案撤回が明らかとなったセブン&アイ・ホールディングス<3382>が大幅安だった。半面、ソフトバンクグループ<9984>が逆行高。ディスコ<6146>が底堅く推移し、任天堂<7974>、サンリオ<8136>が堅調。三井E&S<7003>が値を飛ばした。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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