ユーロドル、1.17ドル台は維持 通商交渉に期待感も=NY為替
きょうの為替市場はNY時間に入ってドル高が優勢となる中、ユーロドルは戻り売りが続き、一時1.17ドルを割り込む場面も見られた。ただ、1.17ドルを割り込むと押し目買いも入るようで、1.17ドル台は維持されている。節目の1.20ドルを目指す上で、1.17ドル台を維持できるかどうかは重要なポイント見ているようだ。
EUと米国の通商交渉は続いているが、近く合意への期待感がユーロを下支えしている。トランプ大統領は、日本や韓国などに対し、関税の発効日を3週間延長し、8月1日とすることを発表していたが、欧州委員会は依然として当初の合意期限である明日7月9日に向けて交渉を進めていると述べていた。
トランプ大統領も、「米国はEUに対し、恐らく2日以内に関税を通知する書簡を送付する」と述べた。EUとの貿易交渉は継続中だとしつつ、「書簡を送付するということは合意が成立するということだ」とも語っていた。
市場では、EUからの大半の輸出品に対して基準関税とされる10%の適用を勝ち取る可能性があるとの楽観的な見方が広がっている。ただし、自動車への25%の関税や、医薬品分野では大きな課題が残っているようだ。
EUR/USD 1.1724 EUR/JPY 172.00 EUR/GBP 0.8625
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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