ユーロドル、買い加速し年初来高値更新 過熱感は否めない=NY為替
ユーロドルが買いを加速させており、1.1770ドル近辺まで上昇し、年初来高値を更新している。根強いドル安期待の中、ユーロがその受け皿となっている状況に変化はない。ただ、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIが買われ過ぎの70を上回っており、さすがに過熱感は否めない状況ではある。
中東情勢が落ち着いたことや、貿易協議もメドが見えつつある中、市場の関心はファンダメンタルズに回帰している。その意味ではFRBや英中銀は利下げ期待が高まっている一方、ECBはすでに利下げサイクルの終了に接近しており、金融政策の格差がユーロをサポートしている模様。
本日は6月のドイツ消費者物価指数(HICP)速報値が発表になっていたが、前年比2.0%とECBの目標に一致していた。ただ、ECBの年内あと1回の利下げ期待には変化はない。明日はユーロ圏の消費者物価指数(CPI)速報値が発表され、総合指数は前年比2.0%、コア指数は2.3%が見込まれている。
EUR/USD 1.1766 EUR/JPY 169.69 EUR/GBP 0.8577
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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