ドル円は145.30円付近 中東情勢を再び意識=NY為替
NY時間の終盤に入って、ドル円は145.30円付近と本日高値圏での推移となっている。145円台にはオプション絡みなどの上値抵抗も観測されていたが、市場は中東情勢を再び意識しており、ドル高がドル円の下値を支えている。
原油相場も急伸。トランプ大統領はG7サミットを途中で離脱し、ワシントンで国家安全保障チームと会合を開き、協議したと伝わった。これにより、米軍がイスラエルによるイラン攻撃に参戦する可能性があるとの憶測が再燃している。トランプ大統領はイランに「無条件降伏」を要求。最高指導者のハメネイ氏がどこに隠れているかも完全に把握していると述べていた。
本日からFOMCが始まり、明日の現地時間の午後に結果が発表され、今回は据え置きが確実視されている。先週のインフレ指標が予想を下回り、市場は年内の利下げ期待を高める動きも見られているものの、関税の影響を見極めたいFRBは利下げへの慎重姿勢を変えないと見られている。中東情勢の緊迫化もそれに加わっている格好。今回はFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)も公表されるが、年内1回の利下げに予想を変更すると見られている。3月時点は2回だった。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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