【本日の見通し】ドル円は比較的しっかりか、日銀は無風通過見込み
【本日の見通し】ドル円は比較的しっかりか、日銀は無風通過見込み
ドル円は海外市場で一時143円65銭まで売りが出たが、その後144円88銭まで切り返した。ここにきての警戒材料であるイスラエルとイランの衝突について、警戒されていたイランによるホルムズ海峡封鎖が行われていないこと、和平を画策する流れが出ていることなどがドル買い円売り材料となっている。こうした状況は今日も続くと見られドル円は比較的しっかりとなりそう。
日銀金融政策決定会合は政策金利の据え置きがほぼ確定的。注目されている来年4月からの国債買入れ減額ペース変更については、現行の四半期ごとに4000億円程度から2000億円程度に緩めることで見通しが固まりつつある。予想通りだとすると市場の反応は限定的となりそう。植田日銀総裁会見では従来姿勢が踏襲されそう。ただ、このところ総裁の基調的な物価が2%に届いていない発言を受けて円売りが出るケースが見られるだけに、買いが入る可能性に注意したい。
ユーロドルは海外市場で1.16台へ上昇も続かなかった。利下げ期待の後退もありしっかりした動きも、上値追いには慎重。今日も下がると買いが出る展開が見込まれるが、上値追いには慎重か。
ユーロ円はリスク警戒後退が支えとなり堅調地合いを維持する見込み。168円台に向けた動きが強まる可能性。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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