アジア株 原油高が追い風に 上海株プラス転換、小売売上高が23年末以来の高水準
アジア株 原油高が追い風に 上海株プラス転換、小売売上高が23年末以来の高水準
東京時間11:32現在
香港ハンセン指数 23899.76(+7.20 +0.03%)
中国上海総合指数 3381.70(+4.70 +0.14%)
台湾加権指数 21991.44(-81.51 -0.37%)
韓国総合株価指数 2911.67(+17.05 +0.59%)
豪ASX200指数 8566.10(+18.66 +0.22%)
アジア株はまちまち。原油金の上昇を受けエネルギーや素材関連が買われている。中国小売売上高が強かったことも安心材料。
イスラエルとイランの紛争は激化、両国とも一歩も引かない姿勢を維持。イスラエルのネタニヤフ首相はイラン最高指導者ハメネイ師に対し「必要な措置を講じる」と警告。週明けイランは新たにイスラエルを攻撃した。破壊力は「以前よりも強い」ものだという。
きょう発表された中国5月の住宅価格は下落ペースが拡大した。新築住宅価格は昨年10月以来、中古住宅価格は昨年9月以来最大の下げ幅となった。これより前に中国国務院が不動産市場の下落を食い止め安定化させると表明。不動産市場の安定化に一層の努力をすると約束した。
一方、5月小売売上高は前年比+6.4%と23年末以来の高水準となり、市場予想の+4.9%も大きく上回る好結果となった。5月は祝日があったことに加え、米中関税大幅引き下げを受け消費者心理が改善した。政府による家電や日用品の買い替えキャンペーンを通じた消費支出支援も寄与した。
米中貿易摩擦にもかかわらず小売が強かったことは中国政府にとって自信を高めるものになる。その反面、さらなる景気支援策を打ち出す必要がなくなるため、政策期待が後退、投資家の心境は複雑だ。上海株と香港株はプラス転換も上値は重い。
豪州市場ではエネルギー関連が全面高。石油ガス会社大手のサントスは13%急騰、2月以来の高値をつけている。アブダビ国営石油会社の子会社がサントスに187億ドルの買収提案を提示したことが材料視されている。サントス株1株当たり8.89豪ドルを提示、13日の終値6.96豪ドルに対し28%のプレミアムとなる。

執筆者 : MINKABU PRESS
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