ドル円、145円台に下落 米中貿易協議の進展を受けた動きも一巡=NY為替序盤
きょうも為替市場はドル売りが優勢となっており、ドル円は145円台に下落。ここに来て、米中貿易協議の進展を受けた動きも一巡しており、ドルの戻り売りが優勢となっている。
先ほど4月の米生産者物価指数(PPI)や小売売上高などの米経済指標がいくつか発表され、米PPIは予想外の低下を見せていた。また、同時刻の本日講演を予定しているパウエル議長の事前原稿も伝わり、「供給ショックがより頻発する時期に入るかもしれない」と述べていた。為替市場はそれらのイベントに発表直後は上下動したものの、次第にドル安が優勢となっている。
今週のドル高は一時的なものに過ぎず、ファンドや機関投資家など長期投資家はドルのエクスポージャー縮小の機会をうかがっており、ドルの弱気相場はまだ始まったばかりとの見方は根強い。そのような中でドル円については、日本など中国以外の国との交渉の進展がまだ見えて来ないこともあり、ドル円は上値の重い展開が続きそうだとの指摘も出ている。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は145円に観測されている。
15日(木)
145.00(21.0億ドル)
16日(金)
147.00(8.1億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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