米債利回りは大きく低下=米国債概況
米債利回りは大きく低下=米国債概況
米10年債利回りはロンドン市場で4.34%に迫った後、NY朝も4.33%前後での推移となっていたが、注目されたパウエル米FRB議長のジャクソンホール会議出の講演で、金融政策スタンスの調整が必要になる可能性と今後の利下げを示唆する発言が出てきたことを受けて利回りが急落。4.25%を割り込むところまで急落した後、少し戻す場面も4.28%を回復しきれず、再び下げて4.2402%を付けた。その後少し戻して4.25%台で引けている。2年債なども軒並みの下げ。
パウエル米FRB議長発言前まで一時67%程度まで低下していた短期金利市場での9月のFOMCでの利下げ確率が発言後一気に95%近くまで上昇。流石に行き過ぎ感もあり80%近くまで低下、84%台で引けている。完全に利下げを織り込むとまでは言えないものの、かなりの確率での利下げとの見方が広がった。年内の利下げ回数についても発言前は2回が100%を割り込み10%超が1回を見込むという状況であったが、発言後に2回を織り込み、3回を一時30%程度織り込むところまで期待が広がった。
米国債利回り
2年債 3.696(-0.096)
10年債 4.254(-0.074)
30年債 4.876(-0.042)
期待インフレ率 2.418(+0.026)
※期待インフレ率は10年債で算出
各国10年債
ドイツ 2.722(-0.035)
英 国 4.693(-0.036)
カナダ 3.435(-0.044)
豪 州 4.313(+0.036)
日 本 1.616(-0.001)

執筆者 : MINKABU PRESS
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