ドル円、142円台に下落 再び貿易戦争への懸念を強める=NY為替序盤
きょうの為替市場はドル安が優勢。ドル円も戻り売りが優勢となり、142円台に下落している。市場は再び貿易戦争の悪影響に懸念を強めているようだ。先週まで連騰していた米株式市場も戻り売りが優勢となっており、為替市場にもリスク回避的なムードが広がっている模様。
本日からFOMCが始まり、明日結果が発表される。先週の米雇用統計や前日のISM非製造業景気指数などの堅調な経済指標の発表で、FRBの利下げ期待は後退。少なくとも6月利下げの期待は7月に後退している状況。
トランプ大統領からの利下げ要請にもかかわらず、パウエル議長は利下げへの慎重姿勢を堅持すると見られているが、市場がそれにどう反応するか警戒している向きも少なくないようだ。
ドル円は本日の下げで再び21日線を下放れる展開が見られているほか、フォボナッチ50%戻しの水準が142.90円付近に来ており、その水準に早期に戻せないようであれば、61.8%戻しの142.20円が目先の下値メドとして意識される。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
6日(火)
現行付近にはなし
8日(木)
140.00(40.2億ドル)
143.00(14.0億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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