アジア株全面安 トランプ週末に気が変わったか「広範囲かつ高い関税」検討 香港株4週間ぶり安値
アジア株全面安 トランプ週末に気が変わったか「広範囲かつ高い関税」検討 香港株4週間ぶり安値
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 23033.73(-392.87 -1.68%)
中国上海総合指数 3318.77(-32.53 -0.97%)
台湾加権指数 20859.36(-743.53 -3.44%)
韓国総合株価指数 2483.92(-74.06 -2.90%)
豪ASX200指数 7859.30(-122.71 -1.54%)
インドSENSEX30種 77414.92(休場)
アジア株は全面安、トランプ関税による世界的な貿易戦争激化とそれに伴う景気減速が懸念されている。
トランプ氏は先週まで「相互関税は寛大になる、一部の国・地域は除外する予定だ」としていたが、どうやら週末に気が変わったようだ。WSJによると、トランプはここ数日「広範囲かつ高い」関税を適用する計画を策定するようチームに指示、より積極的な姿勢を取るよう圧力をかけているという。
トランプ氏は東京早朝に「すべての国に対して相互関税を開始する、何が起こるか見てみよう」とコメントした。また、トランプ政権は貿易相手国ほぼすべてに影響を及ぼす「最大20%」の世界的な関税を課すことをまだ検討しているという。
地政学リスクも高まっている。トランプ氏はプーチン大統領に腹を立てているようで、ウクライナ問題で合意なければロシア産原油に制裁を科すと警告。その後、ウクライナ問題を巡りロシアとは進展している、石油制裁「今は実施しない」とコメントした。
香港株は1.68%安、約4週間ぶり安値をつけている。中国PMIを受け一時下げ幅を縮小したが、その後再び下げ幅を拡大している。消費者サービスや生活必需品関連が大幅下落している。ハイテクや不動産、医療品、素材関連も総じて下落している。台湾株の下げがきつい、昨年8月以来の安値。ほぼ全ての銘柄が下落している。
きょう発表された中国3月の製造業PMIは50.5と昨年3月以来の高水準となり、市場予想も上回った。非製造業PMIも前回から上昇し昨年末以来の高水準、予想も上回った。あすは中小企業を対象とした財新の製造業PMIが発表される。

執筆者 : MINKABU PRESS
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