アジア株 上海株3カ月ぶり高値、景気支援策を好感 避難先としても中国株に資金が流入
アジア株 上海株3カ月ぶり高値、景気支援策を好感 避難先としても中国株に資金が流入
東京時間14:07現在
香港ハンセン指数 24261.41(+301.43 +1.26%)
中国上海総合指数 3429.30(+9.73 +0.28%)
台湾加権指数 22200.53(+232.48 +1.06%)
韓国総合株価指数 2606.96(+40.60 +1.58%)
豪ASX200指数 7844.70(+55.02 +0.71%)
インドSENSEX30種 74152.25(+323.34 +0.44%)
アジア株は総じて上昇。香港株は大幅続伸し約1週間ぶり高値をつけている。上海株は昨年12月13日以来およそ3カ月ぶり高値をつけている。
中国景気支援策や中国AI「DeepSeek」「Manus」出現が材料視されているほか、逃避先としても中国香港市場に資金が流入しているもよう。トランプ関税による米先行き不安で投資家が米株市場から中国株に乗り換えているという。
中国国務院(内閣に相当)はきょう記者会見を開き、先日発表した景気支援策について説明するもよう。支援策には、デフレ圧力を緩和するための政策や株式市場・不動産市場の安定化のほか、出生率上昇に向けた政策・育児補助金制度設立。賃金の合理的な上昇促進・最低賃金調整に向けた健全なメカニズム確立。消費支援強化、観光地のサービス拡充・営業時間の延長支援など幅広い政策が含まれる。
きょう発表された中国2月の新築住宅価格は-0.14%と6カ月ぶりに悪化した。不動産投資は年初来9.8%減と予想以上の大幅なマイナスとなった。中国が不動産危機から脱却できていないことを思い知らされることになった。住宅統計を受け上海株は上げ幅を縮小している、香港株も一時上げ幅を縮小する場面があった。
韓国市場と台湾市場ではハイテク関連が上昇。きょう開催の米エヌビディア開発者会議への期待が広がっている。
香港市場では消費者サービスや不動産、ハイテク、金融、医療品など幅広い銘柄が上昇している。
上海市場では保利置業集団や衢州信安発展、光明房地産集団、中国企業、金地集団など不動産株の上げが目立つ。

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。