ドル高一服、円高の動き広がる ドル円154円台後半=ロンドン為替概況
ドル高一服、円高の動き広がる ドル円154円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ドル高が一服するとともに、円高の動きが広がっている。週明け相場はトランプ関税発動報道に鋭く反応しており、オセアニア市場開始時にはドルが急騰した。その動きは次第に一巡。ロンドン時間に入るとドル円やクロス円が軟調に推移しており、円買いの動きが優勢になっている。トランプ米大統領はメキシコ・カナダ・中国への関税発動に続いて、EUにも近く関税を賦課することを表明。欧州株や米株先物・時間外取引が大幅安となっている。ドル円は155円台後半から155円台を割り込むと154.60付近へと安値を広げている。ユーロ円はオセアニア時間にユーロドルとともに158円台前半へと急落したあと、いったん159円台後半まで戻したが、足元では再び158円台半ばへと下落している。ポンド円も連れ安となり、191円台半ばから190円台前半へと再び下押しされている。ロンドン時間にはユーロドルは1.02台前半から半ば、ポンドドルは1.23台乗せ水準での揉み合いに落ち着いている。ユーロ対ポンドではユーロ安圏での推移が続いている。一連の欧州製造業PMIや英製造業PMI、ユーロ圏消費者物価速報など経済指標にはほとんど反応せず。トランプ相場主導の展開になっている。
ドル円は154円台後半での取引。トランプ米大統領がメキシコ・カナダ・中国に対する関税発動を決定、さらにEUにも近く関税を賦課する方針を示した。東京市場では155円台後半から154円台後半で乱高下した。ロンドン時間に入ると欧州株安などとともにリスク回避の円買いが優勢になり、安値を154.60付近に広げてきている。
ユーロドルは1.02台半ばでの取引。トランプ関税報道を受けて、週明けオセアニア市場では1.03台乗せ水準から1.02付近まで急落(一部には1.01台前半まで)した。その後は下げ一服となり、1.02台半ばを中心とした揉み合いが続いている。ユーロ円は先週末の160.80付近から週明けには160円付近にギャップを空けて取引を開始。その後ユーロドルの急落とともに158円付近まで安値を広げた。東京午後には159円台後半まで戻すも、ロンドン市場では再び158.50割れまで下押しされている。対ポンドではユーロ売りが優勢。
ポンドドルは1.23台前半での取引。オセアニア朝方の1.2393近辺を高値に、東京午後には一時1.2249近辺まで下落。その後は下げ一服となっている。ロンドン時間にはおおむね1.23台乗せ水準で揉み合っている。ポンド円は激しく振幅。東京早朝の189.95近辺を安値に、東京午前には191.67近辺まで反発。先週末終値192.38レベルを下回る水準での取引が続いている。ロンドン時間に入ると円買いが優勢となっており、191円台半ばから190円台前半まで再び下げている。ユーロポンドは0.83台半ばから0.83付近で推移しており、先週末終値からはユーロ安・ポンド高方向に振れている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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