ユーロ圏製造業の景況感、悪化はしていないものの浮上の気配も見えず=NY為替
2025年最初の為替市場はドル買いが強まっており、ユーロドルは11月安値をブレイクし、一気に1.02ドル台前半まで急速に下落する場面が見られた。 欧州経済への懸念やECBとFRBとの金融政策の相違がユーロドルを押し下げている。
本日はロンドン時間に12月のユーロ圏製造業PMI確報値が発表され、45.1と11月の45.2とほぼ同水準となった。PMIは2023年の最悪期からは上昇しているものの、景気判断の分岐点である50を目指して浮上する気配も見せていない。
エコノミストからは、ユーロ圏の製造業は2024年末も新規受注の減少が続き、センチメントは圧迫されていたとの指摘が出ていた。一方、トランプ氏が米大統領に返り咲いた後に、欧州製品への関税が引き上げられる見込みだが、その前に対米輸出の増加を示す証拠はデータに見られないとした。欧州市場へのアクセスが関税の打撃をあまり受けないと米輸入企業が考えているか、単に影響がデータにまだ表れていないためだという。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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