東京株式(大引け)=459円高、米株大幅高に追随し7日ぶり急反発
23日の東京株式市場はリスクを取る動きが優勢となり、日経平均株価は久々に大きく切り返す形となった。終値で3万9000円台を回復した。
大引けの日経平均株価は前営業日比459円44銭高の3万9161円34銭と7日ぶり大幅反発。プライム市場の売買高概算は17億8148万株、売買代金概算は3兆5066億円。値上がり銘柄数は1179、対して値下がり銘柄数は408、変わらずは56銘柄だった。
きょうの東京市場は、前週末の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が大幅高となったことで買い安心感が広がり、主力株を中心に広範囲に買いが広がった。米国株市場では11月のPCEデフレーターが事前コンセンサスを下回る数値で、インフレの鈍化が確認されたほか、FRB高官のハト派寄りの発言も伝わり、投資マインドが改善した。堅調な米株価指数先物を横目に日経平均は後場中盤以降に買いの勢いが増す格好に。海外投資家は今週クリスマス休暇に入ることで積極的な実需買いは見送られ、全体商いは盛り上がりを欠いたものの、先物主導のインデックス買いが日経平均を押し上げた。プライム上場銘柄の7割以上の銘柄が上昇した。なお、売買代金は3兆5000億円台にとどまり、5営業日ぶりに4兆円台を下回った。
個別では、売買代金トップとなったアドバンテスト<6857>が大きく水準を切り上げたほか、ディスコ<6146>やレーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が堅調だった。IHI<7013>、川崎重工業<7012>など防衛関連も商いを伴い高い。ソフトバンクグループ<9984>が値を上げ、ファーストリテイリング<9983>も強さを発揮した。ミガロホールディングス<5535>が急騰、サムコ<6387>、サイボウズ<4776>なども値を飛ばした。セレス<3696>も物色人気となった。
半面、キオクシアホールディングス<285A.T>は利益確定売りで大きく水準を切り下げたほか、前週末にストップ安となっていたKADOKAWA<9468>が大幅続落となった。日本製鉄<5401>、日本郵船<9101>も冴えない。武蔵精密工業<7220>が急落、日本新薬<4516>の下げも目立つ。西武ホールディングス<9024>、東邦亜鉛<5707>も下値を探った。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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