ユーロドル、1.05ドル付近の狭い範囲での値動き=NY為替
きょうのユーロドルは1.04ドル台に下落していたものの、NY時間に入って下げ渋る動きも見せている。ただ、明日のFOMCの結果待ちの雰囲気の中、1.05ドルちょうど付近での狭い範囲での値動きに終始している印象。上値は依然として重いものの、下を試す動きも一服しているようだ。
FRBも英中銀も足元のインフレや強い雇用から、ここに来て利下げに慎重になっている印象が強い。しかし、ECBにはそれが感じられず、追加利下げへの期待が依然として高い。本日はECB理事のレーン・フィンランド中銀総裁の発言が伝わっていたが、インフレが目標とする2%付近で安定し始めているのに伴い、今後も利下げを継続するとの見解を示していた。「金融政策の方向性は今や明確だ。利下げの速度と規模は入手するデータと包括的な分析に基づき毎回の会合ごとに決定する」とも述べている。
政策金利は来年半ばまでに2.00%に達すると見込む一方、一部の投資家はより積極的な利下げによって1.75%程度まで引き下げられると想定している。レーン氏は中立金利は来年上期に到達する公算が大きいと見ているようだ。
EUR/USD 1.0504 EUR/JPY 160.93 EUR/GBP 0.8254
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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