ドル買い優勢、米債利回りの上昇とともに ドル円151円台後半=ロンドン為替概況
ドル買い優勢、米債利回りの上昇とともに ドル円151円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ドル買いが優勢。ロンドン朝方から米債利回りが上昇しており、ドル買いの動きを誘っている。米10年債利回りは4.18%台から4.22%近くまで上昇している。ドル円は東京市場で151円台半ばから151円台割れへと軟化。中国の冴えない物価指標が豪ドル円などとともにドル円の上値を抑えた。ロンドン朝方には150.90近辺まで下落した。しかし、ロンドン時間に入ると上昇に転換、高値を151.79近辺に更新した。その後は151円台半ば付近で推移している。ユーロドルは1.05台後半から前半へと軟化。一方、ポンドドルは1.27台での上下動で、やや買いが優勢。対ポンドでのユーロ売りの流れとなり、ユーロポンドは年初来安値を更新している。欧州株や米株先物・時間外取引はマイナス圏での推移。明日の米消費者物価指数、明後日のECB理事会などのイベントを控えて調整主導の展開となっている。
ドル円は151円台後半での取引。ロンドン朝方につけた150.90近辺を安値に、その後は買いが優勢になっている。米債利回りの上昇とともに買われ、高値を151.79近辺まで伸ばした。足元では151円台半ばから後半で揉み合っている。東京市場では冴えない中国指標を受けてややリスク回避の円買いが入ったが、ロンドン時間にはドル相場主導の展開となっている。
ユーロドルは1.05台前半での取引。ロンドン朝方につけた1.0568近辺を高値に、その後は売りに押されている。ロンドン序盤に1.0523近辺に安値を広げ、その後の戻りは限定的。対ポンドでのユーロ売り圧力が根強い。ユーロ円は159.38から160.07までのレンジで上に往って来いと方向性に欠ける動き。 独VDMAは、今年の生産が実質8%減、来年も2%減と予測している。
ポンドドルは1.27台後半での取引。前日NY終値を挟んでの上下動が続いている。これまでのレンジは1.2736から1.2766まで。ポンド円はドル円とともに堅調。ロンドン早朝の192.46近辺を安値に、足元では高値を193.50付近へと伸ばしてきている。ユーロポンドは0.8280付近から0.8250付近へと下落し、年初来安値を更新。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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