ドル円は155円台にしっかり乗せて上昇=東京為替概況
ドル円は155円台にしっかり乗せて上昇=東京為替概況
昨日はウクライナ情勢緊迫化などを警戒したリスク回避の円買いに153円50銭を割り込む場面も見られたドル円は、NY昼前からのドル高円安に押され、154円台後半で東京朝を迎えると、東京市場ではドル高円安が優勢となって155円台に乗せてきた。
154円60銭前後から154円53銭を付けた朝の動きから、その後はドル買い円売りが目立った。午前中はいったん155円00銭手前で上値を抑える場面が見られたが、昼過ぎに大台を超えると、その後は上値を伸ばし155円40銭まで上昇し、昨日の高値155円36銭を上回る動きを見せている。
昨日海外市場で一時4.33%台を付け、今朝は4.38%台で推移していた米10年債利回りが4.41%前後まで上昇する中でドル高が見られた。
ユーロドルは1.0600を挟んでの推移。昨日はウクライナ情勢緊迫から1.05台前半を付けたが、すぐに反発。今朝は1.0610を付ける場面も、1.06超えでのユーロ買いには慎重という展開。
ユーロ円は163円台後半から164円50銭台まで上昇。ウクライナ情勢緊迫化ではユーロ売り円買い両面から売りが出たが、その後の反発で下値しっかり感が広がった。
中国は市場予想通り政策金利である最優遇貸出金利を現状維持とした。相場への影響は限定的となった。
この後、物価統計の発表がある英ポンドは対ドルで1.26台後半推移。CPIを見極めてからという意識。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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