トランプ大統領誕生、短期的な世界経済への影響は限定的との見方
米大統領選でトランプ氏が勝利を確実なものとしたが、市場では来年のトランプ大統領の返り咲きによる世界経済への影響を模索している。トランプ氏は不公正な貿易相手に対する関税強化を提言しており、保護主義台頭への懸念も高まっている模様。
エコノミストからは、トランプ大統領誕生による世界経済への直接的影響は、短期的には限定的との見方が出ている。ただ、トランプ次期大統領の意図の全容が明らかになるにつれて、こうした影響は時間の経過とともに拡大する可能性はあるとも付け加えた。
同エコノミストによると、中国、欧州、メキシコ、カナダをターゲットとした関税は、最終的に全体的な貿易量を減少させるだろうが、貿易の多様化や、米財政政策が大幅に緩和されることによる米内需拡大によって、その影響は相殺される可能性があるという。
大きな未知数部分は、共和党が大勝利を収めた場合、トランプ政権がより大規模で対象が限定されない関税など、より極端な政策を押し通すリスクが高まるかどうかだという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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