ユーロ円は上値追い 仏経済はオリンピックでかさ上げ 基調は弱いとの指摘=NY為替
きょうのユーロ円は上値追いが続いており、166円台半ばまで上げ幅を拡大している。ドル円は上げを一服させているものの、ユーロ自体に買い戻しが出ているほか、円安も動きも根強くあることから、ユーロ円は堅調な動きを維持している状況。167.40円付近にフィボナッチ61.8%戻しの水準が来ており、試しに行くか注目される。
本日は第3四半期のユーロ圏GDP速報値が公表されていたが、フランスもGDP速報値を公表していた。前期比プラス0.4%と予想を上回る伸びではあったが、強気な見方は少ない。あくまでパリ五輪によるサービス業を中心とした一時的な押し上げ効果によるもので、基礎的な成長率は遥かに低く、第4四半期にはマイナス成長に転じる可能性が高いという。
フランス経済は来年も貧弱なままで、財政ショックが投資支出の底打ちを2026年初頭まで遅らせるため、成長率の回復は緩慢になると予想しているという。
EUR/JPY 166.56 USD/JPY 153.24 EUR/USD 1.0869
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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