ドル円は揉み合い、週末衆院選控えて ユーロも独Ifo景況感に反応薄=ロンドン為替概況
ドル円は揉み合い、週末衆院選控えて ユーロも独Ifo景況感に反応薄=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、小幅の値動きで推移している。ドル円は東京午後に151.50割れまで軟化したが、ロンドン時間には一時152円台を回復。しかし、買いも続かず152円付近で揉み合っている。200日線は151.42レベルに位置しており、短期的なサポート水準となっている。オプション市場での変動期待は高まっているが、週末の衆院選を控えて結果を見極めたいとのムードが強いようだ。米10年債利回りは4.17-4.20%台での上下動で方向性に乏しい展開。米株先物が小高く推移、欧州株は小動きになっている。ユーロドルは1.08台前半での小幅上下動。ユーロ円は164円付近から164円台後半へ一時上昇も、足元では値動きは落ち着いている。10月独Ifo景況感指数は86.5と前回の85.4から上振れしたが、ユーロは反応薄だった。シムカス・リトアニア中銀総裁が50bp利下げに否定的な見方を示したが、買いは続かず。ECBの消費者インフレ期待調査では、1年先CPIが前回調査の2.7%から2.4%へと低下した。ポンドドルは1.29台後半でじり高。ポンド円は196円台半ばに一時下押しも、197円台を回復している。ユーロ対ポンドはユーロ買い先行も足元ではポンド買いに転じている。ただ、いずれの値動きも比較的小幅にとどまっており、様子見ムードの広がる時間帯となっている。
ドル円は152円付近での取引。東京午前に152.11近辺まで買われたあと、ロンドン朝方にかけて151.46近辺まで下押しされた。ロンドン勢の本格参加とともに再び買われて152円挟みの揉み合いに落ち着いている。米10年債利回りが4.20%台から4.17%台で下に往って来いとなっており、ドル円もそれに反応している。ただ、週末の衆院選を控えて、結果を見極めたいとのムードが広がっている。
ユーロドルは1.08台前半での取引。前日終値を挟んで1.0814から1.0837までのレンジ取引となっている。独Ifo景況感に上振れ、シムカス・リトアニア中銀総裁の50bp利下げする根拠は見当たらない、ECBの消費者インフレ期待調査で、1年先CPI見通しが前回の2.7%から2.4%に低下など材料は多く出たが、ユーロ相場は反応薄だった。ユーロ円はロンドン朝方に163.95近辺まで下押しされたあとは、164.76近辺に高値を伸ばした。足元では164円台半ばに落ち着いている。対ポンドではユーロ買い先行も、その後は売りに押されている。
ポンドドルは1.29台後半での取引。東京市場ではじり安となり、ロンドン朝方に1.2956近辺に安値を広げた。しかし、その後は買いに転じており高値を1.2990近くに伸ばしてきている。ポンド円は東京市場での上下動を経て、ロンドン朝方に196.41近辺まで下落も、その後は197.42近辺に高値を伸ばしている。足元でも197円台を維持している。ユーロポンドは0.8351近辺に小幅上昇したあとは売りに転じている。足元では0.8335近辺に軟化している。総じてポンドは堅調だが、特段の材料は見当たらない。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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