米大統領選も日々接近 どちらにしても未知数というのが正直なところか=NY為替
その後、為替市場はややドル買いの動きが見られる中、ドル円は148.25円付近に上昇している。本日は一時147.40円付近まで値を落としていたが、リバウンド相場の流れはしっかりと堅持している。
ドル円は150円を突破し、200日線が控える151円台を試す展開になるか注目されるところではあるが、中東情勢が依然気掛かりとなっているほか、米大統領選も日々接近しており、ここから先は動きにくいとの声もあるようだ。
トランプ氏なら財政赤字拡大、インフレ再燃、ドル高との見方もあるようだが、トランプ氏、ハリス氏、双方とも財政赤字は拡大の方向。ただ、トランプ氏の方がハリス氏の2倍以上赤字が膨らむとの試算も出ている。
市場がインフレ再燃への懸念とFRBの利下げペース鈍化に目を向ければ、ドル高のシナリオかもしれないが、財政赤字拡大に着目するようであれば、ドル安のシナリオも有り得る。
ただし、共和党は民主党よりも財政赤字に厳しい政党でもあり、トランプ氏が輸出拡大のためにドル安政策を好む可能性もある。ハリス氏であれば現在のバイデン政権の政策を概ね引き継ぐ可能性が高そうだ。どちらにしても未知数というのが正直なところかもしれない。
USD/JPY 148.27 EUR/USD 1.0969 GBP/USD 1.3092
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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