【本日の見通し】週末の米雇用統計にらむ
【本日の見通し】週末の米雇用統計にらむ
昨日の市場は先週後半から週明けにかけてのドル高円安に対する調整が入った。8月の米ISM製造業景気指数の弱い結果も動きに拍車をかけた。ISM製造業景気指数は全体の数字自体は前回から改善も予想に届かず。内訳のうち、新規受注と生産が落ちており、今後に向けて厳しい印象を与えた。
ドル円は145円台半ばで朝の取引をスタートしているが、ここからどこまで下げるかは微妙。金曜日の米雇用統計を前に行き過ぎた動きにも警戒感。昨日のISM製造業景気指数は弱い結果とは言え、雇用部門は前回のかなり厳しい結果(4年ぶり低水準)からしっかり改善しており、雇用統計の先行指標としては微妙な結果となっている。
145円台を中心に戻りの重さを確認する展開か。昨日東京午前の147円台トライで上値一服感が出ている印象で、流れ的には下方向。上値の重さが印象的になると144円台トライがありそう。
ユーロドルは1.1040台での推移。上値の重さが意識されるが1.10割れトライは難しいか。
ユーロ円は160円台に落としてきている。こちらもここからの売りには慎重も161円台半ばにかけては売りが出そうな展開。
今晩のカナダ中銀金融政策会合は3会合連続の利下げ見込み。声明などで今後の利下げ継続姿勢をどこまで示すかが注目される。ごく一部であるが据え置き予想もある点には注意。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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