ドルはほぼ全面高、ドル円は特に上昇が目立つ=NY為替概況
ドルはほぼ全面高、ドル円は特に上昇が目立つ=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル円は米債利回り上昇などを受けて買いが広がり、1ドル=145円台前半から146円25銭を付けた。東京市場では144円66銭を付ける場面が見られたが、その後少し上昇して145円台前半に乗せると、米国市場に入って一気に買いが強まった。
週末を前にしたポジション調整などが主体と見られたドル買いが継続。来週月曜日は米国市場が休場ということもあり、取引量が減少する可能性が高く、調整が入りやすくなっていた。
米債利回り上昇もドル高を誘った。10年債利回りは東京からロンドンにかけての3.85%から3.87%の取引から、NY午後には3.93%に迫った。15日以来の水準となる。月末の需給に絡んだ債券売り(利回り上昇)などがあったと見られるが、この利回り上昇にドルはほぼ全面高となった。
ドル円は注目された米PCE価格指数がほぼ予想通りとなったことでドル買い。市場は米国の大幅利下げ期待につながるサプライズな弱さを警戒していたところがあり、予想通りの結果が安心感につながった。ドル円は145円40銭前後から145円70銭台を付けたが、その後いったん発表前水準にもどした。米債利回り上昇を受けてドル全般に買いが入ると、PCE価格指数後の高値を超えて146円台を回復。146円25銭を付けると、その後は146円台での推移となった。
ユーロドルはドル全面高の中、1ユーロ=1.1080ドル前後での推移から1.1044ドルまでユーロ安ドル高となった。ほぼ安値で週の取引を終えている。ポンドドルも1ポンド=1.3180前後から1.3110を付けた。
クロス円はドル円の上昇の勢いが勝った。ユーロ円は東京午後からの上昇が続く形で161円60銭台を付けた。ポンド円も192円台を一時つけている。
MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。