アジア株上昇、米景気先行きに安心感 豪州株2週間ぶり高値、豪中銀タカ派強調も市場は年内利下げを期待
アジア株上昇、米景気先行きに安心感 豪州株2週間ぶり高値、豪中銀タカ派強調も市場は年内利下げを期待
東京時間14:02現在
香港ハンセン指数 17405.94(+296.80 +1.73%)
中国上海総合指数 2880.01(+2.65 +0.09%)
台湾加権指数 22340.72(+445.55 +2.03%)
韓国総合株価指数 2689.70(+45.20 +1.71%)
豪ASX200指数 7947.60(+82.08 +1.04%)
インドSENSEX30種 79558.50(+452.62 +0.57%)
アジア株は総じて上昇、前日の米株大幅高を好感した買いが続いている。
予想を大きく上回る米小売売上高と米新規失業保険申請件数2週連続減少を受け、米国が景気後退に陥るのではないかとの懸念が後退した。米大幅利下げ期待は後退しているものの、9月の25bp利下げは確実か。
香港、台湾、豪州、休場明け韓国は約2週間ぶり高値をつけている。
香港市場ではアリババや美団、バイドゥ、テンセントホールディングス、シャオミなどハイテク関連が総じて上昇している。JDドットコムは9.2%高と大幅高、約1カ月ぶり高値をつけている。第2四半期決算で純利益が前年同期比92%増となったことが好感されている。台湾、韓国市場でもハイテク関連が総じて上昇。
豪州市場では原油や金、銅、アルミニウムなどの商品価格の上昇が好感されており、素材やエネルギー関連が総じて上昇している。
ブロック豪中銀総裁はインフレは依然として高すぎる、利下げについて考えるのは時期尚早だとタカ派姿勢を改めて強調した。ただ、市場は年内の利下げ開始を期待している。来週は8月会合の豪中銀議事録が公表される。
上海株は小動き、週末を前に利益確定の売りも出ている。
中国人民銀行が突如MLF金利の発表を延期したことから、一連の中国7月経済統計を確認してから当局が金融緩和含む景気支援策を打ち出すのではないかとの期待が広がっている。主要金利を引き下げたところで中国経済には「焼け石に水」状態だが、少なくとも投資家心理は改善する。
来週も中国企業決算が相次ぐ。シャオミにネットイース、バイドゥといった大手ハイテク企業のほか、石油会社の中国海洋石油や中国石油化工、金鉱会社の紫金鉱業集団、中国農業銀行に中国建設銀行、製薬会社の薬明生物技術、不動産会社のCG SERVICESや龍湖集団が予定されている。
執筆者 : MINKABU PRESS
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