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ドル円は150円を割り込む パウエル会見でドル売り=NY為替概況

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ドル円は150円を割り込む パウエル会見でドル売り=NY為替概況

 きょうのNY為替市場でドル円は心理的節目の150円を割り込んでいる。日銀の利上げで円高が強まったのに加えて、この日のFOMCとパウエル議長の会見を受けてドル売りの動きが強まったことも、ドル円を急落させている。

 FOMC声明では「二大責務の両方のリスクに留意する」と述べる一方、「インフレ鈍化への確信が高まるのを待つ」との文言に再言及していたことから、為替市場は一旦ドル買いの反応が見られ、ドル円も151円台に戻していた。

 しかし、その後のパウエル議長の会見で、9月利下げの可能性に言及したことから、市場は敏感に反応した模様。議長は「利下げ時期は近づいている。9月に利下げが選択肢になる可能性がある」と述べていた。

 市場では、FRBは9月利下げにオープンな姿勢は示すものの、強調はしてこないと見られていた。本日のFOMCはある程度、市場の想定通りではあったのかもしれないが、予想以上に明確に言及した印象が広がったのかもしれない。

 次のイベントは金曜日の米雇用統計だが、これが9月利下げを正当化するようなハト派な内容となれば、ドル円は完全に150円よりも下にレベルシフトする可能性が高まっている。非農業部門雇用者数(NFP)は20万人を下回る伸びが予想され、平均時給も前回よりも伸び鈍化が見込まれている。失業率は前回と変わらず。

 ユーロドルは1.08ドル台半ばまで買い戻されていたものの、NY時間に入って1.08ドル台前半に伸び悩む展開。前日は200日線を割り込み、1.07ドル台に一時下落する場面が見られていたものの、いまのところ200日線付近での値動きを維持している。

 本日は7月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)が発表なり、予想を上回を上回る内容となっていた。コアインフレは前年比2.9%と6月と変わらずの水準となり予想を上回った。ユーロ圏HICPは前回までの7回の発表のうち5回で予想を上回っていたが、今回もそうだった。

 前日のドイツのHICPもそうだったが、インフレの鈍化傾向に一服感が見られ始めている。半面、景気のほうは軟化傾向が見られており、ECBの舵取りを難しくしている。市場では、期待ほどECBは利下げをできないのではとの観測も出ており、それがユーロを下支えするとの声も聞かれる。

*ユーロ圏消費者物価指数(HICP・概算値速報)(7月)18:00
結果 0.0%
予想 -0.2% 前回 0.2%(前月比)
結果 2.6%
予想 2.4% 前回 2.5%(前年比)
結果 2.9%
予想 2.8% 前回 2.9%(コア・前年比)

 ポンドドルはパウエル会見を受けて1.28ドル台半ばに上昇したものの、全体的には1.28ドル台での上下動に終始した。ポンドに関しては明日、英中銀が金融政策委員会(MPC)を予定している。市場では利下げに関して見方が錯綜しており、市場の予想もコイントス(五分五分)といった状況だ。ただ、市場では据え置きよりも利下げの確率を若干高く見積もってはいる。

 英中銀が利下げを実施した場合、ポンドは弱含む可能性があるが、委員の投票は5対4の僅差になる可能性があるとの見方も出ている。サービスインフレが依然として鈍化傾向を見せない中で不確実性は高いという。また、期待通りに利下げを実施したとしても、英中銀は現段階で連続利下げを示唆することは望んでいないはずだとも述べている。

 MPCとは関係ないが、市場ではポンドロングが積み上がっており、フェアバリュー・モデルでは割高に見える。このこともポンドに対してあまりポジティブではない理由として挙げている。

 また、英中銀は9月中に保有国債の売りオペを停止し、量的引締め(QT)を一旦終了する可能性がある。今年10月から来年9月にかけて、償還に伴う870億ポンドの受動的な引き締めも見込まれることから、能動的な引き締めは一旦停止し、望ましい準備金の水準が見えてくるまで、やや慎重に事を進めることを選択する可能性があるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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