日銀会合受けて上下に大きな動き=東京為替概況
日銀会合受けて上下に大きな動き=東京為替概況
31日の東京市場、ドル円は上下に大きな動きを見せた。
昨日の市場でドル円は大きく円高となった。ロンドン朝の155円台から米国市場で152円台へ下落。新聞報道で0.25%への利上げを議論と報じられたほか、31日付で就任する三村新財務官が円安のデメリットについて発言したことが円買いとなった。朝も流れが継続し、152円10銭台を付けたが、その後少し戻し152円40銭台での推移となったところで153円40銭前後まで急騰し、すぐに152円台後半を付ける不安定な動きを見せていた。
日銀会合の結果が12時50分台に発表され、0.25%への利上げを決定。152円60銭台で発表を迎えると、151円64銭を付けた。すぐに反転すると、一転して153円87銭を付ける荒っぽい動き。その後152円台の発表前水準に戻す往って来いとなった。152円50銭割れを付けた後、153円台を回復するなど、派手な上下動が一服した後も動きが見られた。
ユーロ円は165円20銭台で発表を迎え、164円17銭まで下落、すぐに反発し166円53銭を付けて165円台に戻すなど、クロス円も上下に動きを見せている。
その他の通貨で動きを見せたのが豪ドル。午前に発表された消費者物価指数で、政府・中銀が注視している刈込平均が予想外に4%を割り込んだことで豪ドル売りが出た。物価の反発を受けた追加利上げ期待が広がっていたが、今回の鈍化で利上げ期待が後退。逆に利下げ期待が一部で出る状況となり、対ドル、対円で売りが出た。
豪ドルドルは0.6540ドル前後での推移から0.6480台へ下落。その後の戻りは0.6500ドル台までで、午後に0.6480ドルと安値を更新。5月1日以来の安値。
豪ドル円は99円50銭前後から98円60銭台へ下落、99円40銭台に戻した後、日銀会合を受けて98円58銭を付け、すぐに100円を回復し、その後99円割れを付けるなど大きな動きを見せた。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。