英GDPが強く、米CPIが弱ければポンドが恩恵を受ける可能性=NY為替
きょうのポンドドルはNY時間に入って買いが強まっており、1.28ドル台半ばに上昇している。この日は英中銀チーフエコノミストのピル委員と、タカ派の急先鋒となっているマン委員の発言が伝わっていたが、双方ともに利下げに慎重姿勢を示していた。これらの発言を受けて短期金融市場では8月の英中銀の利下げの確率が低下している。
明日は5月の英月次GDPと米消費者物価指数(CPI)が発表されるが、英GDPが強く、米CPIが弱ければポンドは恩恵を受ける可能性があるとの指摘が出ている。
英月次GDPは前回よりも拡大が期待されている一方、米CPIはインフレの落ち着きを示すと見込まれている。予想通りになった場合、ポンドドルを1.30ドル台まで押し上げるのに十分な可能性があるという。
ただ、英経済に構造的な変化がない限り、ポンドドルが中期的に2016年の英EU離脱の国民投票前の水準である1.45ドル超まで上昇する可能性は低いとも述べた。
GBP/USD 1.2842 GBP/JPY 207.73 EUR/GBP 0.8428
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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