【これからの見通し】ドル円は堅調地合い意識、米FRB関係者発言などに注目
【これからの見通し】ドル円は堅調地合い意識、米FRB関係者発言などに注目
ドル円は午後に入って156円55銭を付けるなど、前日からの円安基調が継続していたが、ロンドン勢の本格参加前から利益確定売りなどが入り、いったん上値から調整が入っている。
ただ、流れはまだドル高円安方向か。アジア株の売りからリスク選好の円売りが一服となったが、リスク警戒の動きは限定的。午前中に日本国債10年物利回りが0.980%を付け、2011年以来の1%超えが視野に入るなど、円債利回りの上昇が見られたが、円買いの動きは抑えられている。
もっともユーロ円が節目の170円に迫る169円94銭を付けるなど、ここにきて円売りの動きが目立っており、もう一段のドル円、クロス円の上昇には警戒感が見られる。ゆっくりした動きながらユーロドル、ポンドドルでのドル安が優勢となっており、ドル円の上値はこの後少し重くなる可能性。
注目は22時のウォラーFRB理事をはじめとするFRB関係者発言。FOMC副委員長を兼ねるウィリアムズNY連銀総裁など、複数の関係者発言予定が並んでいる。タカ派で知られるウォラー理事から利下げに向けた動きが示されるなど、サプライズな内容が出てくると一気の動きもありうる。
MINKABUPRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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