ドル円は一時154円台に下落 米CPI受けドル売り強まる=NY為替序盤
きょうのNY為替市場はドル売りが強まっており、ドル円は一時154円台に急速に下落する場面が見られた。先ほど発表になった米消費者物価指数(CPI)が前月比で総合、コア指数とも0.3%の上昇と予想を下回ったことでドル売りが強まっている。
短期金融市場でもFRBの利下げ期待が強まっており、年内2回の利下げを完全に織り込む動きを見せているほか、9月利下げ開始の期待を強めている。米国債利回りも急低下しており、ドル円の戻り売りを誘った。FRBが注目しているとされる住居費を除くサービス業の物価、いわゆるスーパーコアも前月比0.4%に伸びが鈍化。
ただ、一部からは、「米CPIが予想を下回ったとは言え、なお高水準であることに違いはなく、FRBの利下げへの慎重姿勢は変わらない」との指摘も出ている。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は156円に観測。
15日(水)
156.00 (11億ドル)
17日(金)
155.00 (12.3億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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