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ドル買い一服も、ドル円151円台後半など調整は限定的=ロンドン為替概況

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ドル買い一服も、ドル円151円台後半など調整は限定的=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル買いが一服。ドル円は東京午後に151.80付近まで買われた後、ロンドン序盤には151.50台まで一時軟化した。その後は151円台後半で推移している。足元で米債利回りが上昇しており、下値では買いが入る展開。ユーロドルは1.07台前半で振幅。東京時間に軟化した後、ロンドン時間には持ち直している。ユーロ円は162円台後半での推移と、総じて方向性は希薄。そのなかで、やや対ポンドで売られている。一連の欧州製造業PMIは改善を示した。一方、ECBが発表した消費者インフレ期待は1年先が3.1%と前回から一段と低下。ECBの早期利下げ開始を裏付ける状況にあるようだ。ポンドドルは1.25台半ばから後半へ、ポンド円は190円台前半から後半へと小高く推移。対ユーロでも堅調。東京早朝に英BRC店頭価格指数が予想外に鈍化、ロンドン朝方の英ネーションワイド住宅価格が前月比低下に転じるなど、インフレ圧力は減じてきている。一方、製造業PMIは回復していた。ポンドにとっては原油先物が上昇していることが、オセアニア通貨などとともに買い圧力となって面が指摘される。原油高はイランとイスラエルとの緊張が背景にあるようだ。

 ドル円は151円台後半での取引。東京朝方の151.50付近を安値にその後はロンドン朝方にかけて151.80付近まで買われた。しかし、ロンドン序盤には151.50台まで売りに押される場面があった。足元では米10年債利回りが4.35%付近まで上昇、年初来の高水準となり、ドル円も151円台後半に再び上昇。調整の動きを交えながらも、底堅い値動きになっている。

 ユーロドルは1.07台前半での取引。東京市場から下に往って来いとなっている。東京早朝の1.0745近辺を高値に、ロンドン朝方には1.0725近辺まで一時下落。その後は再び1.0747近辺に高値を更新している。ユーロ円は東京早朝に163.07近辺の高値をつけたあとは162円台後半での振幅が続いている。下値は162.62近辺までのレンジ相場。対ポンドではやや上値重く推移している。一連の欧州製造業PMIが改善、ECBが公表したインフレ期待は低下した。

 ポンドドルは1.25台後半での取引。東京市場では1.2550割れ水準での揉み合いと上値を抑えられたが、ロンドン時間に入ると買いが優勢になっている。一時1.2574近辺に高値を伸ばしている。ポンド円は東京午前の190.05近辺を安値に買われロンドン午前には高値を190.67近辺に更新している。ユーロポンドは0.8560付近から0.8540付近へと軟調に推移している。英店頭価格指数や住宅価格が鈍化したが、ロンドン時間に発表された英製造業PMIは回復を示している。また、NY原油先物が85ドル台へと上昇し、ポンド買いを誘った面も指摘される。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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