【海外市場の注目ポイント】英中銀ＭＰＣなど

　日本時間午後９時に英中銀の金融政策委員会（ＭＰＣ）の結果や声明、議事録が発表される。市場では政策金利は現行の５．２５％に据え置かれることがほぼ確実視されており、声明や票の分かれ具合が焦点になっている。前日に発表された２月の英消費者物価指数で、総合、コアとも、前年比の伸びが前月から予想以上に鈍化し、総合の前年比の伸びとしては２０２１年９月以来の低水準になった。こうした英国のインフレの鈍化を受け、利上げ票が前回の２票から減るようであれば、ポンドが売られる可能性がある。
　
　また、日本時間午後５時半には３月の独購買担当者景気指数（ＰＭＩ）速報値、同午後６時には３月のユーロ圏ＰＭＩ速報値も発表される。３月の独ＰＭＩ速報値は、製造業の大方の予想が４３．０、サービス業の大方の予想が４８．８となっており、製造業、サービス業とも、それぞれ前月の４２．５、４８．３から上昇するとみられ、３月のユーロ圏ＰＭＩ速報値は、製造業の大方の予想が４７．０、サービス業の大方の予想が５０．５となっており、製造業、サービス業とも、それぞれ前月の４６．５、５０．２から上昇すると見込まれている。
　
　さらに、日本時間午後６時半には３月の英ＰＭＩ速報値、同午後１０時４５分には３月の米ＰＭＩ速報値も発表される。３月の英ＰＭＩ速報値は、製造業の大方の予想が４７．８、サービス業の大方の予想が５３.８となっており、製造業が前月の４７．５から上昇する一方、サービス業が前月の５３．８から変わらないとみられ、３月の米ＰＭＩ速報値は、製造業の大方の予想が５１．８、サービス業の大方の予想が５２．０となっており、製造業、サービス業とも、それぞれ前月の５２．２、５２．３から低下すると見込まれている。
　
MINKABU PRESS