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ドル円は147円台で上下動 米CPIに見方様々=NY為替概況

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ドル円は147円台で上下動 米CPIに見方様々=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、この日の米消費者物価指数(CPI)を受けてドル円は147円台で上下動した。米CPIについて市場では様々な見方が出ている。季節的に年初は高めの数字が出ることが多く、今回もその通りとなった。1月、2月と2カ月連続で高い数字となったことから、FRBが金利を高水準でより長く維持する可能性が示されたとの見方の一方、FRBが注視しているとされる住居費を除くサービス業のインフレ、いわゆるスーパーコアが前回から大きく鈍化したことで、FRBのスタンスに大きく変化を与える内容ではないとの見方も出ていた。

 米国債利回りが上昇したことでドル円は買いの反応を見せたが、上値が重い印象に変化はない。本日100日線が147.60円付近に来ており、その水準を回復。本日の上げで200日線はサポートされた格好となっているが、戻りを積極的に試す雰囲気でもなさそうだ。

 結局、次の材料待ちという結論に落ち着いたようで、木曜日の生産者物価指数(PPI)や来週のFOMC待ちといった状況のようだ。短期金融市場では6月利下げ開始の確率を前日からは若干低下させたものの、80%程度で織り込んでいる。

 ユーロドルは1.09ドル台前半で推移。米CPIを受けて伸び悩んだが、1.09ドル台は維持され、リバウンド相場の流れは維持しているようだ。ただ、ユーロドルに関しては弱気な見方も根強い。利下げ開始はECBもFRBも6月が有力視されており変わらないものの、ECBのほうがFRBよりも年内の利下げ幅は大きいと見られている。FRBが計0.75%なのに対して、ECBは計1.00%が見込まれている状況。

 米経済が強く、ユーロ圏経済は弱いとの見方がその背景にあるようで、米独の10年物国債のスプレッドも現在の180ベーシスポイントから、今年は200ベーシスポイントに拡大する可能性があるという。欧州のファンダメンタルズは米国より遥かに弱いと見ているようだ。

 ポンドドルは1.27ドル台半ばに一時下落したものの、1.28ドル手前まで戻す動き。この日の英雇用統計が予想を下回ったこともポンドの戻り売りを誘っていた模様。英雇用統計は賃金の勢いが弱まったことを示唆し、雇用者数の減少と失業率上昇も予想以上だった。雇用の落ち着きが示されたが、英中銀が来週の金融政策委員会(MPC)でスタンスを大きく変更することはないとの見方が多い。

 データの信頼性(特に失業率)に若干の問題はあるものの、英中銀は賃金の伸び鈍化に自信を持つという。ただし、4月に最低賃金が10%近く引き上げられれば、賃金は勢いを取り戻すかもしれないとの声も出ている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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