アジア株 上海株は軟調、全人代サプライズなく無難に終える 香港株は続伸、ハイテクや不動産株が上昇
アジア株 上海株は軟調、全人代サプライズなく無難に終える 香港株は続伸、ハイテクや不動産株が上昇
東京時間11:00現在
香港ハンセン指数 16778.72(+191.15 +1.15%)
中国上海総合指数 3065.87(-2.58 -0.08%)
台湾加権指数 19784.41(+58.33 +0.30%)
韓国総合株価指数 2670.69(+10.85 +0.41%)
豪ASX200指数 7717.30(+13.08 +0.17%)
アジア株はまちまち、新規材料に乏しく方向感に欠ける。
中国全人代がきのう閉幕、サプライズも何もなく無難に終えた。景気支援策は期待できないが株取引監視強化により、中国株は大きく下落することはないだろう。そのため、買い戻す投資家も見られる。ただ、経済停滞懸念は高まっており株価上昇が続く可能性は低い。中国2月CPIは5カ月ぶりにプラス転換となったが、春節連休で消費者の財布のひもが一時的に緩んだだけ。多くの人は再び財布のひもを締めるだろう。
香港株は続伸。美団やJDドットコム、シャオミ、テンセントホールディングス、アリババなどハイテク関連が総じて上昇。華潤置地や中国海外発展、新鴻基地産発展、新世界発展など不動産株も軒並み上昇している。先月末に不動産過熱抑制策を撤廃して以降、香港では住宅取引が活発化している。ただ、消費者心理は改善しておらず、効果は一時的との見方。
消費者心理を改善させるには、不動産セクターや消費拡大に焦点を当てた強力な支援策が必要だが、中国首相は今年も大規模支援策は必要ないと述べており、中国株と香港株がV字回復するまで、まだまだ時間がかかるだろう。
上海株は軟調。エネルギーや公益関連が下落。保利置業集団や北京万通新発展集団、上海張江高科技園区開発など不動産株も下落している。
豪州株と台湾株は反発も上値は重い、 最高値圏にあることから高値警戒感がくすぶっている。
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。