円買い優勢、東京市場からの流れ継続 ドル円150円台前半=ロンドン為替概況
円買い優勢、東京市場からの流れ継続 ドル円150円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円買いが継続。東京朝方に発表された日本の全国CPIが前年比+2.2%と市場コンセンサス予想+1.9%を上回ったことで、日銀の早期マイナス金利解除観測が広がったことが背景。ロンドン時間にはさらに米債利回りの低下がドル円の下げを後押ししている。東京早朝の150.71近辺を高値に、ロンドン序盤には150.12近辺まで下押しされた。その後は米債利回りの低下一服で150円台割れは回避されて揉み合っている。クロス円も総じて軟調。ユーロ円は163円台半ばから一時163円台割れ、ポンド円は191円台前半から190.50割れ水準まで一時下落した。欧州株や米株先物は概ねプラス圏で推移しており、特段のリスク警戒の動きはみられていない。日銀関連の思惑が中心の動きのようだ。ユーロドルは1.0840台から1.0860台、ポンドドルは1.2670付近から1.27手前水準での振幅となっており、ドル相場自体の方向性は希薄。米10年債利回りは4.28%台から4.25%台に低下したあとは下げ一服。独消費者信頼感はやや改善も、仏消費者信頼感は予想外の低下とまちまちだった。
ドル円は150円台前半での取引。東京早朝の150.71近辺を高値に、その後は上値重く推移。東京朝方発表の1月全国CPIが予想ほどの伸び鈍化とならなかったことが、日銀の早期マイナス金利解除観測につながったようだ。東京時間には150.40付近まで下げた。ロンドン時間に入ると米債利回りが低下したことで150.12近辺まで一段と下落。その後は大台を維持しての揉み合いとなっている。
ユーロドルは1.08台半ばでの取引。ロンドン朝方から序盤に1.0842-1.0866のレンジを形成したあとはレンジ内での推移が続いている。前日NY終値から離れずの取引となっている。ユーロ円は軟調。東京朝方の163.53近辺を高値に売られ、ロンドン序盤には162.89近辺まで安値を広げた。その後は163円付近で推移している。対ポンドでは特段の方向性を示していない。
ポンドドルは1.26台後半での取引。ロンドン序盤に1.2672-1.2697のレンジを形成、狭い範囲での値動きに終始している。ポンド円は円買いの動きに押されている。東京朝方の191.20近辺を高値に、ロンドン時間には190.40付近まで下げている。ユーロポンドは0.8550-60レベルでの揉み合いが続いている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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