円安とドル安の動きも、見慣れた水準から脱せず ドル円１５０円台後半＝ロンドン為替概況

円安とドル安の動きも、見慣れた水準から脱せず　ドル円１５０円台後半＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、円安とドル安の動きが優勢。ただ、先週から見慣れた水準を離れることはなく、ポジション調整の域はででいないようだ。欧州株や米株先物は上値重く推移しており、先週の活況を呈した上昇に調整が入っている。原油先物は先週末の下げたあと、安値圏での揉み合い。この日は目立った経済統計発表予定に欠けており、手掛かり難。米債利回りは低下したあと、戻す動きと方向性に欠けている。ドル円は150.30付近から150.60台への動き。ユーロ円は162円台後半から163円台前半へ、ポンド円は190円台前半から191円付近へと買われている。ユーロドルは1.08台前半から半ばへ、ポンドドルは1.26台後半での振幅。英欧金融当局者の発言機会が予定されているが、現時点では特段の報道はみられていない。

　ドル円は150円台後半での取引。東京市場で150.30付近から150.50付近で揉み合ったあと、ロンドン時間には150.67近辺と小幅に高値を伸ばしている。米１０年債利回りが４．２５％台から４．２１％台で下に往って来いとなっている。欧州株や米株先物はやや売りに押されており、先週の上昇に調整が入っている。

　ユーロドルは1.08台半ばでの取引。東京午前の1.0813近辺を安値に、ロンドン時間にかけては買いが優勢となっている。足元では1.0850近辺に高値を伸ばしている。ユーロ円は東京午前の162.56近辺を安値に買われ、足元では163.44近辺に高値を更新している。対ポンドでもユーロ買いが優勢。ただ、特段のユーロ買い材料はみられていない。

　ポンドドルは1.26台後半の取引。東京昼頃につけた1.2657近辺を安値に、ロンドン序盤には1.2690近辺まで上昇。その後は買い一服となっている。ポンド円は東京午前の190.34近辺を安値に、ロンドン時間には191.12近辺まで上昇。その後は191円を挟む水準に落ち着いている。ユーロポンドは0.8530台から0.8550台へと水準を上げており、ユーロ買い・ポンド売りの動きとなっている。ただ、この日発表された英ＣＢＩ小売関連指標は改善しており、ポンド売りは調整主導のようだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明