パウエル議長発言で一時148円82銭まで上昇、上昇一服後はもみ合い=東京為替概況
パウエル議長発言で一時148円82銭まで上昇、上昇一服後はもみ合い=東京為替概況
先週末の市場で米雇用統計の驚異的な強さもあり146円台半ば近くから148円50銭台まで上昇したドル円。その後少し調整も高値圏で先週の取引を終え、週明けも148円30銭台でスタート。朝は9時から放送された米CBS「60ミニッツ」でのパウエル議長発言を受けてドル高。3月の利下げにかなり否定的な発言を示し、今後の利下げ開始に慎重な姿勢を示したこと、CBS記者情報として、議長が年半ばでの利下げ開始を示唆したと報じられたことなどがドル買いにつながり、先週末の高値を超えて148円82銭を付けた。
もっとも上昇一服後はすぐに売りが出て148円30銭台を付けるなど、ドル高が続かず。議長発言を受けて4.05%割れから4.09%台を付けた米10年債利回りが4.06%前後を付ける中で、ドル売りとなった。
午後は148円40銭台を中心に落ち着いた動きとなった。この後目立った材料がなく、ドル高基調継続を意識も、上値を買い上げるだけの勢いに欠けた。
ユーロドルは朝から21ポイントレンジ。東京市場では目立った動意を見せず。朝が最も高く、1.0788を付けた後、午前のドル高に1.0767を付けた。午後は1.0775/80で膠着。
ユーロ円は午前中のドル円の上昇に160円27銭まで上昇。その後は上値が重くなり、午後に159円86銭を付けた。先週木曜日の158円00銭台からの上昇基調が継続。先週金曜日の高値160円26銭をわずかに超えるも、高値警戒感もあり、その後は利益確定売りが広がった。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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