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ドル円は148円台を回復 米新規失業保険申請件数が米労働市場の底堅さを示す=NY為替

為替 

 きょうのドル円はNY時間に入って買いが強まり、148円台を回復している。この日発表の米新規失業保険申請件数が予想以上に減少し、米労働市場の底堅さを示したことで、米国債利回りが上昇に転じ、ドル円も買いが強まった。米新規失業保険申請件数は18.7万件まで減少していた。

 ただ、ドル円はこのところの急ピッチな上昇で高値警戒感も出ており、上値での利益確定売りも活発に出始めているようだ。調整が出てもおかしくはないが、一方で戻りを試す気配もない。市場ではFRBの早期利下げ期待が後退している。前日の短期金融市場では3月までの利上げ開始の確率を50%近くまで低下させていた。

 FRBの利下げを巡る市場の楽観論は引き続き巻き戻される可能性が高く、それがドル高に拍車をかけ、ドル円は上昇するとの見方も出ている。ドル円の1カ月先の見通しを従来の144円から148円に上方修正し、1-3カ月の見通しでは、さらに幅広い上昇を予想しているという。

 日本のインフレがピークに達したことが確認されれば、円売り圧力も再び強まることも予想されるとも付け加えた。来週の日銀決定会合で政策が調整される可能性はないと思われるが、4月に利上げが行われる可能性も、いまのところ疑問視しているという。ただ、年末にかけてはドル売りを予想しており、年内のドル円については、なお135円台を予想しているとも述べた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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