ダウ先物が下落 １２月の米雇用統計は労働市場の力強さを示す＝米国株

米株価指数先物（3月限）（NY時間08:44）（日本時間22:44）
ダウ先物　37588（-127.00　-0.34％）
S＆P500　4711.50（-18.00　-0.38％）
ナスダック100先物　16372.25（-72.75　-0.44％）

　米株価指数先物市場でダウ先物、ナスダック１００ども下落しており、本日は売り先行で始まりそうだ。先ほど発表の１２月の米雇用統計が予想を上回り、労働市場の力強さを示したことで、ＦＲＢの早期利下げ期待が後退している。短期金融市場では３月までの利下げ開始の確率は半々で低下。

　米国債利回りも上昇の反応を示す中で、本日もＩＴ・ハイテク株に利益確定売りが出ている格好。アップル＜AAPL＞が時間外で５日続落しているほか、アルファベット＜GOOG＞、アマゾン＜AMZN＞、マイクロソフト＜MSFT＞といったＡＩ絡みの銘柄が時間外で軟調に推移している。

　コストコ＜COST＞が時間外で上昇。前日引け後に１２月の既存店売上高を公表し、８．５％の増収となった。ホリデーシーズンの消費が堅調に推移する中、来客数と平均客単価が上昇したことが貢献した。来客数は全世界で７．５％増加し、平均客単価は０．９％増加した。

　フィットネスのペロトン・インタラクティブ＜PTON＞が続伸。前日はＴｉｋＴｏｋ（ティックトック）にワークアウトコンテンツを提供する独占提携を締結したことが材料視され、買いが強まっていた。本日もその流れが続いている。

　家庭用品販売のビヨンド＜BYON＞が上昇。同社はオンラインでベッド・バス＆ビヨンドやオーバーストックを展開する。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価もウォール街で最も高い４０ドルに設定した。前日終値よりも５６％高い水準。アナリストは同社の自助努力の取り組みを評価している。

＊米雇用統計（12月）22:30
・非農業部門雇用者数
結果　21.6万人
予想　16.8万人　前回　17.3万人（19.9万人から修正）

・失業率
結果　3.7%
予想　3.8%　前回　3.7%

・平均時給
結果　0.4%
予想　0.3%　前回　0.4%（前月比)
結果　4.1%
予想　3.9%　前回　4.0%（前年比)

（NY時間08:52）（日本時間22:52）時間外
コストコ＜COST＞　652.53（+4.18　+0.64%）
ビヨンド＜BYON＞　26.50（+0.95　+3.72%）
ペロトン＜PTON＞　6.49（+0.36　+5.87%）

アップル＜AAPL＞　181.00(-0.91 -0.50％)
マイクロソフト＜MSFT＞　368.45(+0.51 +0.14％)
アマゾン＜AMZN＞　143.83(-0.74 -0.51％)
アルファベット＜GOOG＞　137.71(-0.33 -0.24％)
テスラ＜TSLA＞　235.92(-2.01 -0.84％)
メタ・プラットフォームズ＜META＞　346.00(-1.12 -0.32％)
AMD＜AMD＞　135.82(-0.19 -0.14％)
エヌビディア＜NVDA＞　481.93(+1.95 +0.41％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美