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ドル円は143円台まで一時上昇 明日の日銀会合を控え円安=NY為替概況

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ドル円は143円台まで一時上昇 明日の日銀会合を控え円安=NY為替概況

 きょうのドル円はNY時間に入って買い戻しが強まり、143円台まで一時上昇した。全体的にドル自体は軟調に推移しているものの、円安の動きがドル円を下支えしていた模様。明日の日銀決定会合を控えているほか、今週は週末のクリスマス週に向けて市場参加者も少なくなることが予想される中で、調整中心の相場展開となった。

 本日の200日線が142.55円付近に来ており、その水準を回復している。ただ、予想外のハト派に転換したFOMC後の下落で、ドル円には完全に下向きのトレンドが形成されている。明日の日銀決定会合を受けて200日線を維持できるか注目される。

 先週はFRB、ECB、英中銀と主要中銀の政策委員会を通過し、残るは日銀だけとなる。市場では政策変更なしが有力視されているが、植田総裁からマイナス金利解除に向けた何らかのヒントが出るのではとの見方も少なくない。なお、明日の決定会合に新藤経済財政相が出席することが発表されている。

 ユーロドルは買い戻しが見られ、1.09ドル台を回復。本日の21日線が1.0880ドル付近に来ており、その水準は維持されている格好。ECBは先週の理事会でFRBとは逆に市場の利下げ期待を完全否定していた。きょうもECB理事のバスレ・スロベニア中銀総裁の発言が伝わっていたが、「市場の利下げ期待は早過ぎる。ECBが政策見通しの修正を検討するには第1四半期後半まで待つ必要があり、より多くの情報を得られるのは3月か4月以降になる」と述べていた。

 ただ、市場は期待を大きくは変えていない。4月の利下げを完全に織り込んでいるほか、3月については先週よりは低下したものの、46%程度の確率で利下げを織り込んでいる。この日はドイツの12月調査のIfo景況感指数が発表になっていたが、2四半期連続のマイナス成長であるテクニカル・リセッションの可能性を示唆していた。そのような中で、ECBは早期に利下げに踏み切るとの見方は根強い。

 ポンドドルは戻り売りが優勢となり、1.26ドル台前半まで一時下落。対ユーロでもポンドは下落し、きょうはポンド自体も軟調な動きとなった。ただ、英中銀は市場の利下げ期待を完全に否定している。きょうはブロードベント英中銀副総裁の発言が伝わっていたが、「利下げには賃金上昇率の鈍化が明確になる必要がある」と述べていた。

 先週の英中銀金融政策委員会(MPC)では予想通りではあったが、利上げを主張する委員が3名いるなど、FRBはもちろん、ECBよりもタカ派な印象が強かった。賃金上昇率は鈍化しているとはいえ、まだ7%台の伸びを記録しており、英中銀が安心感を抱けるような水準ではない。

 また、今週は消費者物価指数(CPI)の発表が予定されているが、鈍化傾向が続くことは予想されているものの、英中銀が注目しているサービス・インフレはまだ6%台で推移している。今週もサービス・インフレの予想は6.6%となっている状況。ただ、短期金融市場では6月の利下げを完全に織り込んでいるほか、5月の可能性も高い確率で織り込んでいる状況ではある。それでもFRBやECBよりは後と見られている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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